[強豪]
ぬっ
[ぺんちん]
ぶささささささささ(笑い声)
[パソコン]
……?なんじゃこりゃ
ぶささささ(笑い声)
酒豪よ、なぜこの戯画の字体は
入り乱れておるのだ?
ほれこの吹き出しの…
?一緒ですよ? ←漢字読めない
ん?
……それは一応、ちゃんとした
「アンチゴチ」っていうスタイルだよ
[酒豪]
? OUCH! ゴチ☆
仮名はアンチック体、
漢字はゴシック体*ということね
*アンティーク、ゴチックとも
ぬ… その何とかンちっくとやらは、
明朝ではないのか?
ロマンチック? 止めて?
ううん、基本的にアンチックと明朝とは
区別されるよ
あんちっく みんちょう
[―――アンチック体は、ゴシック体の
漢字に合わせて作られた
肉太な仮名と言われ、明朝と比べて
字全体の線の太さに差が少なく、
ゴシック体の漢字に負けない
安定感と可読性を備えています。]
だからアンチック体は仮名だけなんだ
―――あ? ならば漢字も仮名も、
その何とか体とやらにすれば
よかったではないか
ゴシック体ね
それはゴスロリ(ゴシックアンドロリータ)
もちろん、その選択肢も
あったんだろうけどね……。
そもそも書籍には明朝を使うのが
主流だったこともあり、
まんがでも元々
明朝が使われていたんだよ。
でも昔の印刷環境*では、
明朝だと線が細すぎてかすれ等の
支障が出てしまうため、
見直しの結果、(見た目の安定感も含めて)
画数の多い漢字はゴシック体、
画数の少ない仮名はアンチック体で
落ち着いたそうだよ
*紙質の悪さや活版の劣化
/摩耗等による
大変だったんですねー
なるほどなー
[おしまい。]
|