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ぺんちん日和 37
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[酒豪]
―――あ コーヒー豆が切れてたんだ
[強豪]
ぬっ? あの黒くて苦い汁か
褐色の大人の飲み物と言ってくれたまえ
へいへい
(かいだしー カラコロ てすてす)
[ぺんちん]
キレる豆……? (なんだとゴラァ)
[豪族珈琲店]
……? かんざし屋か?
?珈琲って書いてあるでしょ? ほらあそこ
?どこにですかー? ←漢字読めない
…… む? あれで珈琲と読ませるのか
珈(カ):かんざし、またその飾り
琲(ハイ):たまをつないだ飾り、その紐
うん 日本にコーヒーが伝わったのは
18世紀後半。
*オランダ人が持ち込んだのが最初と
言われている
コーヒーにはいろんな当て字が
使われたけど…
*「可否」「架非」「加非」「哥非乙」など
「珈琲」の字を当てたのは江戸後期の
蘭学者、宇田川榕菴(うたがわようあん)。
理由は…
(ギィ) いらっしゃいませー
ほら これがコーヒーの実
おお! かんざ
ほっ!かんざしそっくりですね! ←とくい。
そう コーヒーの実をかんざしに見立てて、
響きの近いこの字を当てたんだよ
酒豪の独り言
1886年東京日本橋に開店した洗愁亭、
1888年に上野に開店した可否茶館が
日本のコーヒー店の起こりと
言われています。
「カフェー」の呼び名が一般的になるのは
明治40年代からですが、「珈琲」の表記は
コーヒー店の普及と共に明治30年代
末頃から徐々に定着し始めました。
[おしまい。]
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