[ぺんちん]
ゆき!
酒豪酒豪!雪だるまさん作りましょうよ!
(ぺすっぺすっ)
[酒豪]
ん?――ああ
…… 何で雪鏡もちじゃなくて
雪だるまって言うんでしょうねー?
それはね (ガチャッ)
昔は本当にだるま型に作ってたからだよ
(どーん)
ふおおおおおー
雪だるまさん 雪だるまさん
小氷期だったという18世紀前後
(江戸時代)では降雪量が多く、
雪かきによって集められた雪を
だるまや仏の形にして縁起物と
したそうですが……
実のところ、起きてきた子供を
驚かせて喜ばそうという、
いわば大人のいたずらによるものだとか
[強豪]
驚いたか?ふぃ〜っ
ハイッ
では雪まろげでもするか
麻呂毛? (おじゃる)
雪まろげ・雪まろがしは、
ひたすら雪玉を転がして大きくする
昔の遊びで、雪だるまの原型と
考えられています
源氏物語にも出てくるよ
現代語にすると『雪転がし』といったところ
(ゴロゴロゴロ わーわー)
ではこれで雪合戦でもするか!
のぞむところです!
[おしまい。]
※参考図画
歌川広景
『江戸名所道戯尽 廿二 御蔵前の雪』
↑こちらにはお供え物まで描かれています
歌川国芳『新板子供遊び之内 雪あそび』
菊川英山『風流雪ノ遊』
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