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ぺんちん日和 44
てすてすてす
[ぺんちん] ……?

酒豪はどこ行ったんですか?

[強豪] あー 何を色気づいたのか床屋に行ったぞ

あら 恋ですかねー?


……ところで床屋の「とこ」って何ですか?


…… そうかあいつはおらんのか
この「床」は床の間の床、
もしくは髪結床の床だ


その顔をやめい


まず、
床屋こと髪結い職(男性のまげを結う職業)
の祖、藤原采女亮政之
(ふじわらうねめのすけまさゆき)
の店には床の間があったが故に
「床の間のある店」と呼ばれ、
それが「床屋」になったと言われている。
(1200年代)

畳の間があったら
畳屋になっちゃってましたね!
*当時は基本的に板の間でした
む それは由々しき問題だな


また、江戸時代は床店という、
言うなれば車輪のない屋台が
そこかしこにあったのだが
髪結床、つまり髪結いの床店が省略され、
「床」と職業を表す「屋」を合わせて
床屋と呼ぶようになったとも言われている。

いかに日々利用されていたかが
うかがえるな
理容だけに!

ただいまー
ガチャッ

サッパリ [酒豪]

……まげ結いに行ったのではないのか?
行かねえよ
がっかりだよ!
[おしまい。]


酒豪の独り言
*江戸時代の男性は2〜3日に一回の
  頻度で髪結床に通っていたそうです。
*いろいろな床店が歌川広重の
  東都名所高輪廿六夜待遊興之図に
  描かれています。

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Last updated: 2014/07/05